ブラック・スワン
(あらすじ)
父親不在の一人娘で母のかつての夢でもあったバレエで、プリマを目指すニナ。所属するバレエ団では、新旧交代が進み、新しい白鳥の湖の公演では、タイトルロールの新人候補三人に選ばれるニナ。しかし、母子撞着家庭で育ったニナは潔癖で男性経験に乏しく、清楚で可憐な白鳥は踊れても、扇情的なブラックスワンが踊れない。どうしても選ばれたいニナは、演出のトマスへ色仕掛けを試みるもうまくできない。しかし、結局ニナが抜擢され、主演を勝ち取る。
どんなに上手でも、若手に追い落とされていく。上手く踊れなければまた別の候補に奪われるだろう主役の座。熾烈なレース。セクシャルなブラックスワンを踊ることの葛藤、母との軋轢で張り詰めていくニナは幻覚を見るようになる。どこまでが現実で、どこまでが幻覚なのか?
(みどころ)
・白鳥の湖についての基礎知識は観る前にあったほうがいいとおもう→
wiki:白鳥の湖
・山岸凉子のマンガ「
黒鳥―ブラック・スワン(白泉社文庫)」とあらすじがほぼ同じである
・恐らく原作ネタ本があるんだろう
・バレエ専門の人から見ると駄目らしいが、バレエの演技・CGのビジュアルは圧巻だった
・主人公の母と子の関係は共依存関係にある。その怖さと哀しさ。
・これが普通に「異常」とか「ありえない」と言える人はラッキーだと思う
・歪んだ親子関係の当事者だと本当に胸が痛む
・よく言うけど、幽霊より生きている普通の人間が怖い
・最初から最後まで肩に力が入るというか、つい息を詰めてしまった
・どこまでが妄想なんだろうってずっと考えてしまう
・割とグロイ サイコサスペンスだけどジャンルはホラーにしてみた
・不快感というより緊張感
・女性の方が身につまされるようです
・男性だとこの狂気へ至る過程が分かりにくいようです
・最近では珍しい心の奥を覗くネクラな作品
・賛否両論あるだろうけど、後世まで残ろう作品になるでしょう 傑作
嫌な気分になるかもしれないけど観たほうがいい
ブラック・スワン
ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・キュニス
ウィノナ・ライダー
ダーレン・アロノフスキー(監督)
2010年 アメリカ
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